胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群は、首の付け根から肩、腕へと続く神経や血管が通る「胸郭出口」と呼ばれる部分で、神経や血管が圧迫されることで起こる症状です。

この胸郭出口は、①前斜角筋と中斜角筋の間、②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙、③小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方という3つの場所があります。それぞれの部位で神経や血管が絞めつけられたり圧迫されたりすることで、肩や腕、手のしびれや痛み、だるさなどの症状が現れます。

特になで肩の女性や筋肉を鍛えている男性、また腕をよく使う仕事をしている方に多く見られる症状です。日常生活での姿勢の悪さや、腕を上げる動作の繰り返しなどが原因となることが多いのが特徴です。

胸郭出口症候群を放置すると、症状は徐々に悪化していきます。初期は軽いしびれや痛みだったものが、次第に慢性的な症状として定着してしまうことがあります。

腕や手のしびれが強くなり、日常的な動作が困難になることも少なくありません。物を持つ力が弱くなったり、細かい作業ができなくなったりと、生活の質が大きく低下してしまいます。

さらに症状が進行すると、手指の筋肉が萎縮し、手の甲の骨の間がへこんだり、手のひらの小指側のもりあがりがやせてきたりします。神経障害だけでなく、血流障害も起こると、腕が白っぽくなったり青紫色になったりすることもあります。

胸郭出口症候群の原因

開院以来、当院には胸郭出口症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、胸郭出口症候群の原因はひとつではないということです。

胸郭出口症候群の原因として次のものが挙げられます。

胸郭出口症候群は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

上記の原因から、複数が絡み合って疲労が蓄積し、それによって免疫状態が低下することで胸郭出口症候群が慢性化してしまうのです。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。胸郭出口症候群は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

胸郭出口症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

生活指導

日常生活の中で常に姿勢や動作に気を配る必要があり、仕事や趣味などの活動が制限されることがあります。また、指導を受けても実践し続けることは容易ではありません。

薬物療法

根本的な原因を解決するものではなく、症状の一時的な緩和にとどまります。長期間の服用による副作用のリスクもあります。

リハビリテーション

効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院が必要です。また、適切な強度や方法で行わないと、かえって症状を悪化させることもあります。

胸郭出口症候群を改善するために

まずはあなたの胸郭出口症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、充実した検査とカウンセリングで、胸郭出口症候群の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

経験豊富な院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

しっかりと原因を把握することが胸郭出口症候群の改善には重要だと考えています。当院では体の変化や症状の波を見逃さないように検査から施術まで一貫して院長が行なうようにしています。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

胸郭出口症候群のQ＆A

胸郭出口症候群は自然に治りますか？

残念ながら、胸郭出口症候群は自然に治ることは少ないです。原因となる姿勢や動作を続けていると、症状は徐々に悪化していく傾向があります。しかし、早期に適切な対処を行えば、症状の改善や進行を抑えることは十分可能です。生活習慣の見直しと適切な施術の組み合わせが重要です。

胸郭出口症候群の人がやってはいけないことは？

腕を長時間上げた状態での作業や、重い荷物を持ち上げる動作は避けるべきです。また、猫背や前かがみの姿勢も神経や血管の圧迫を強めるため注意が必要です。スマートフォンの長時間使用や、同じ姿勢での作業も症状を悪化させる原因となります。無理な筋トレも控えましょう。

胸郭出口症候群と頚椎ヘルニアの違いは？

症状が似ていることがありますが、原因が異なります。胸郭出口症候群は首から肩にかけての通路で神経や血管が圧迫される疾患であるのに対し、頚椎ヘルニアは頚椎の間の椎間板が飛び出して神経を圧迫する疾患です。正確な診断には専門的な検査が必要です。

パソコン作業は続けても大丈夫ですか？

パソコン作業自体を完全に避けることは難しいですが、姿勢や作業環境の改善が重要です。椅子の高さや机の位置を調整し、定期的に休憩を取りながら、ストレッチを行うことをお勧めします。また、肩甲骨を意識して動かすなど、日常的なケアも大切です。

子供でも胸郭出口症候群になりますか？

子供の発症は比較的稀ですが、スポーツなどで腕を頻繁に使う場合や、姿勢の悪さが続く場合には発症する可能性があります。特に成長期の子供は姿勢の悪さが定着しやすいため、早めの対処が重要です。気になる症状があれば専門家に相談しましょう。

胸郭出口症候群で悩まされていた皆さまも、当院での施術を受けて、このような変化がありました。

当院の整体と胸郭出口症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

胸郭出口症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。